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論文

Mechanism of flashing phenomena by microwave heating and influence of high dielectric constant solution

藤田 峻也*; 阿部 豊*; 金子 暁子*; 湯淺 朋久*; 瀬川 智臣; 加藤 良幸; 川口 浩一; 石井 克典

Proceedings of 11th Korea-Japan Symposium on Nuclear Thermal Hydraulics and Safety (NTHAS-11) (Internet), 7 Pages, 2018/11

使用済燃料の再処理工程において、硝酸ウラニル・硝酸プルトニウム混合溶液をマイクロ波加熱脱硝法により、酸化ウラン・酸化プルトニウム混合酸化物粉末に転換しており、今後、量産規模の脱硝技術を開発する上で、マイクロ波加熱時の突沸及び噴きこぼれ防止のために運転条件の把握が求められる。本研究において、溶液の誘電率の増加に伴い熱伝導係数が低下することを明らかにした。また、噴き上げ現象においては気泡成長よりも無数の微小気泡の発生が支配的に影響を及ぼすと考えられる。

論文

Magnetic and dielectric properties of frustrated ferrimagnet TmFe$$_{2}$$O$$_{4}$$

吉井 賢資; 池田 直*; 中村 彰夫

Physica B; Condensed Matter, 378-380, p.585 - 586, 2006/05

 被引用回数:39 パーセンタイル:80.61(Physics, Condensed Matter)

電荷及び磁気フラストレーションを有する酸化物TmFe$$_{2}$$O$$_{4}$$の磁性と誘電性を調べた。磁化測定からは240K付近に鉄スピンのフェリ磁性が観測された。また、100K以下程度で、磁気構造が変化していることが示唆された。交流誘電率測定からは、3000程度の比誘電率、及び特徴的な誘電分散が見られた。これらの結果は、すでに報告されているRFe$$_{2}$$O$$_{4}$$(R:希土類)と同様の物性であることがわかった。

論文

Dielectric investigation of [(SrTiO$$_{3}$$)$$_{6}$$(BaTiO$$_{3}$$)$$_{6}$$]$$_{2}$$ multilayer capacitor

米田 安宏; 阪上 潔*; 寺内 暉*

Japanese Journal of Applied Physics, Part 1, 40(12), p.6888 - 6892, 2001/12

 被引用回数:2 パーセンタイル:11.78(Physics, Applied)

リラクサー強誘電体の強誘電物性の本質は、微視的構造にあるのか、それとも巨視的構造にあるのかは依然として議論の分かれるところであるが、最近になって、非常に細かいドメインを形成したリラクサーの誘電率が著しく小さくなることがわかった。これは、強誘電体としての物性がドメインサイズによって支配され得ることを意味している。そこで、強誘電体におけるドメインサイズ効果を実験的に確かめるため、リラクサーで実現されたドメインサイズとほぼ同じサイズのユニットをもつ多層膜を作製し、その誘電特性を調べた。その結果、作製した多層膜はナノオーダーサイズであるにもかかわらず、強誘電性を示したが、誘電率は小さく、膜厚の大きな単層膜でみられたような温度特性は観測されなかった。これによって、ドメインサイズを小さくすることによって、強誘電性が鈍化することが、リラクサー以外の典型的な強誘電体においても観測された。

論文

Dielectric investigation of BaTiO$$_{3}$$ thin-film capacitor

米田 安宏; 阪上 潔*; 寺内 暉*

Japanese Journal of Applied Physics, Part 1, 39(8), p.4839 - 4842, 2000/08

 被引用回数:16 パーセンタイル:57.5(Physics, Applied)

チタン酸バリウムはペロブスカイト型の強誘電体で、その誘電特性は古くから調べられてきた。しかし薄膜に関しては電極を付けてその誘電特性を調べることができるほどの良質の薄膜を得ることが困難であるため、薄膜の構造はバルクとはちがった性質を持っているにもかかわらず、誘電率測定によってその電気的性質が明らかになることはなかった。しかし近年、薄膜作製技術の進歩によってナノスケールオーダーの薄膜をも電極を付けて薄膜コンデンサーを作ることができるようになった。この薄膜コンデンサーの誘電率測定と自発分極測定を行ったところ、バルクとは明らかにちがい性質であることが、電気的測定からも明らかとなった。またチタン酸バリウムは微粒子にすると誘電的性質が変わるとされているが、微粒子の誘電測定は非常に困難であるため、薄膜の誘電測定によって有限サイズ効果の知見を得ることが期待される。

報告書

不飽和領域の原位置計測手法の研究

西田 薫*; 前村 庸之*

JNC TJ7400 2000-004, 102 Pages, 2000/02

JNC-TJ7400-2000-004.pdf:5.64MB

岩盤内に空洞を掘削すると、周辺岩盤に不飽和領域が発生する可能性がある。この不飽和領域では、岩盤の酸化還元状態が変化し、物質移行特性が変化する可能性があるため、その範囲を定量的に把握することが重要である。しかし、そのような手法は十分に確立されていない。本研究は、岩盤中の不飽和領域を定量的に把握できる計測手法を開発し、実用化を図ることを最終目標としている。今年度は基礎的研究として、1)改良型棒状TDRプローブの適用性試験、2)パッカー式プローブの問題点の調査と仕様・構造の改良に関する試験、3)TDR波形の自動読み取りに関する既存技術の調査および自動化方法の提案、4)低比抵抗岩盤に適用するためのTDRプローブの改良に関する試験を行い、以下の知見を得た。1)改良型棒状TDRプローブの有効性を確かめた。2)電磁波の影響範囲は、最大でプローブ間隔程度であり、プローブ間隔が大きくなると測定される比誘電率は小さくなる。プローブ長さは測定値に影響しない。3)TDR波形の自動読み取り方法としては微分法が最適である。

報告書

不飽和領域の原位置計測手法および解析モデルの研究(平成9年度)

今井 久*; 西田 薫*; 蓑 由紀夫*; 雨宮 清*; 林 為人*

PNC TJ1449 98-004, 231 Pages, 1998/02

PNC-TJ1449-98-004.pdf:16.85MB

岩盤内に空洞を掘削した場合、その周辺岩盤には不飽和領域が発生すると考えられる。この不飽和領域では、酸素を含んだ空気の浸入により岩盤の酸化還元状態が変北し、これに伴い岩盤中の物質移行特牲が変化することが考えられる。しかし、現段階ではこの不飽和領域の範囲を定量的に把握する手法は確立されていない。本研究は、今後数年のうちに岩盤中の不飽和領域をある程度定量的に把握できる計測手法を開発することを最終目標としている。今年度は(1)不飽和領域のメカニズムに関する基礎研究、(2)不飽和領域の計測手法に関する基礎研究に関して、岩石試料を用いた室内実験及び原位置において孔間レーダを用いた予備検討的な計測を行った他、TDRプローブの設置と計測を行って、基礎的な知見を得た。

論文

FTIR reflection absorption spectroscopy for organic thin film on ITO substrate

玉田 正男; 越川 博; 細井 文雄; 諏訪 武

Thin Solid Films, 315(1-2), p.40 - 43, 1998/00

 被引用回数:12 パーセンタイル:55.69(Materials Science, Multidisciplinary)

インジウム・スズ酸化物(ITO)基板上に形成された有機薄膜の赤外反射吸収法(IR-RAS)に必要な3500から600cm$$^{-1}$$の波数領域について、Drudeの自由電子モデルに基づいた計算によりITO基板の誘電率を求めた。その値を用いて、ポリビニルカルバゾール(PVC$$_{2}$$)薄膜がITO基板上にある場合の赤外光の反射率の利得を上記の各波数で計算することにより反射スペクトルを求めた。その結果、2000cm$$^{-1}$$以下の波数領域では歪みのない反射スペクトルが得られた。また、ITO基板上へのPVC$$_{2}$$の蒸着過程における同波数領域でのPVC$$_{2}$$のその場観察反射スペクトルのピーク強度は膜厚に比例していた。以上のことから、2000cm$$^{-1}$$以下の波数領域においては、ITO基板上の有機薄膜のIR-RASによる分析、さらに蒸着過程のIR-RASによるその場観察が可能であることを示した。

論文

Cross-field flow of plasma produced by laser resonance photoionization

松元 英也*; 相島 幸則*; 池畑 隆*; 真瀬 寛*; 小倉 浩一; 柴田 猛順

Proc. of 1996 Int. Conf. on Plasma Physics, 1(0), p.398 - 401, 1997/00

磁場中を垂直に流れるナオジム原子ビームにパルス色素レーザー光を照射し、共鳴イオン化によりドリフト速度約700m/sの遅いプラズマ流を生成した。プラズマのイオン密度が高く低磁場ではプラズマが磁場を横切って直進し、プラズマの生成位置から60mm下流に設けた平板コレクタで検出された。高磁場にしてイオン密度が低くしていくと、磁場を横切り直進してくるプラズマ量の減少が見られ、さらに磁場を高くしていくと検出されなかった。プラズマのイオン密度が2.7$$times$$10$$^{7}$$~2.0$$times$$10$$^{9}$$cm$$^{-3}$$、磁場が0~$$pm$$2460Gの広い範囲で平板コレクタに到達するか否かは比誘電率$$varepsilon$$$$_{r}$$に依存し、$$varepsilon$$$$_{r}$$$$>$$70のときプラズマは磁場を横切って直進し、$$varepsilon$$$$_{r}$$$$<$$30のとき直進できず下流コレクタで検出できなかった。

論文

Measurement of temperature dependence of dielectric permittivity of sapphire window for high power gyrotrons

高橋 幸司; 春日井 敦; 坂本 慶司; 恒岡 まさき; 今井 剛

Japanese Journal of Applied Physics, 35(8), p.4413 - 4416, 1996/08

 被引用回数:5 パーセンタイル:30.9(Physics, Applied)

電子サイクロトロン加熱(ECH)用ジャイロトロンの開発を行う上で、その高周波窓の開発が最重要項目の一つとして考えられている。高周波窓として人工サファイアを使用しているが、高周波がサファイア窓を通過する際、誘電損失により窓が発熱し温度が上昇する。それにより窓の誘電率の変化が生じ、高周波の反射が窓表面で起きてジャイロトロン発振に悪影響を及ぼす可能性がある。今回の低出力伝送実験における高周波の透過率の措定から、サイファイア窓の誘電率(常温時は9.4)が温度上昇によってどのように変化するかを調べた。170GHzで窓温度が300Kから630Kまで上昇したとき、高周波の透過率45%減が測定された。このときの熱膨張による窓の厚みの変化に起因する反射と窓での誘電損失による透過率の減少を評価したが、それらは無視し得るほどに小さく、透過率減少の原因として誘電率の変化が支配的であるという結論に至った。630Kまでの上昇で、誘電率が9.4から10.0まで変化していることが分かった。また論文の中で、誘電率の温度依存性を考慮したサファイア窓設計の一例が述べてある。

報告書

不飽和領域の原位置計測手法および解析モデルの研究[平成7年度]成果報告書

not registered

PNC TJ1449 96-006, 288 Pages, 1996/03

PNC-TJ1449-96-006.pdf:12.79MB

岩盤内に空洞を掘削した場合、その周辺岩盤には不飽和領域が発生すると考えられる。この不飽和領域では、酸素を含んだ空気の侵入により岩盤の酸化還元状態が変化し、これに伴い岩盤中の物質移行特性が変化することが考えられる。しかし、現段階ではこの不飽和領域の範囲を定量的に把握する手法は確立されていない。本研究は、今後数年のうちに岩盤中の不飽和領域をある程度定量的に把握できるための計画手法を開発することを最終目的としている。今年度は(1)不飽和領域のメカニズムに関する基礎研究、(2)不飽和領域の計測手法に関する基礎研究に関して、岩石試料を用いた室内実験を行い、基礎的な知見を得た。

報告書

レーザー共鳴イオン化生成プラズマの磁場を横切る流れ

相島 幸則*; 池畑 隆*; 真瀬 寛*; 小倉 浩一; 柴田 猛順

JAERI-Research 95-021, 23 Pages, 1995/03

JAERI-Research-95-021.pdf:0.77MB

ネオジム原子ビームにパルス色素レーザー光を照射し、共鳴イオン化で、ドリフトエネルギー0.5eVで磁場中を垂直に流れるネオジムプラズマを生成した。プラズマ生成部60mm下流に設置した平板コレクタまでプラズマが磁場を横切って到達するかどうかを観測した。低磁場でイオン密度が高い時、プラズマは磁場を横切り直進するのに対し、高磁場で、低イオン密度の時は、コレクタに到達するプラズマ量が減少し、到達時間の遅れが見られた。コレクタへの到達はプラズマ量や到達時間の遅れは、イオン密度7.5$$times$$10$$^{7}$$~1.7$$times$$10$$^{9}$$cm$$^{-3}$$、磁場0~2240Gの広い範囲で、プラズマの比誘電率$$varepsilon$$$$_{r}$$のみで決まり、特に$$varepsilon$$$$_{r}$$$$>$$1000のとき、プラズマは磁場を横切り直進できた。この結果は、非常に低速のプラズマについても、磁場を横切って直進するために必要な$$varepsilon$$$$_{r}$$の最少値の理論予測$$varepsilon$$$$_{r}$$$$>$$(イオン電子の質量比)$$^{1}$$/2=513(ネオジムの場合)と一致した。

論文

High power experiment of MM wave transmission with sapphire

春日井 敦; 高橋 幸司; 坂本 慶司; 恒岡 まさき; 假家 強*; 今井 剛

Conf. Digest; 20th Int. Conf. on Infrared and Millimeter Waves, 0, p.18 - 19, 1995/00

ジャイロトロンとECHシステムの窓の開発は重要である。とくに、サファイアについては従来からジャイロトロンに使われているものであるから、その限界を見極めておく必要がある。そのためにも、低電力や高出力での実験をおこない、常温から高温におけるサファイアの誘電率やtan$$delta$$を評価した。高出力試験では、270kWで2.3秒までの試験を行ったが、サーマルランナウェイは起きず、窓も壊れなかった。そこで計算との比較を行った。その結果、300~600Kの温度領域では、tan$$delta$$が温度の1.2~1.6乗で実験と一致することが判った。また、サファイアを用いたジャイロトロン用出力窓を設計するときは、高周波の反射の影響に関し、細心の注意が要求されることを明らかにした。

論文

Dielectric anomaly at the superionic phase transition in PbF$$_{2}$$

舘野 淳; 正木 典夫

Solid State Ionics, 51, p.75 - 78, 1992/00

 被引用回数:0 パーセンタイル:0.01(Chemistry, Physical)

PbF$$_{2}$$のマイクロ波領域における誘電率を定在波法を用いて、30-480$$^{circ}$$Cの温度範囲において測定した。同物質は超イオン伝導体であり、420$$^{circ}$$C附近にFイオンの秩序-無秩序転移があり、巾広い比熱のピークが見られる。本測定においても、同相転移附近に、$$varepsilon$$$$^{11}$$の異常な増大にもとづく巾広いピークがあることを見出し、ピーク出現のメカニズムについて議論を行った。

報告書

核燃料技術開発部紀要

笹尾 信之; 松本 精夫

PNC TN8410 91-091, 95 Pages, 1991/03

PNC-TN8410-91-091.pdf:3.97MB

本報告書は核燃料技術開発の1990年度の研究開発の中で、ある程度のまとまりをみたテーマに関する論文集であり、核燃料、レーザー、材料等の広い分野にわたる研究開発が述べられている。なお各々のテーマについては、それぞれ単独の報告書が作成されているが、ここにそれらをダイジェスト版的にまとめたものである。

論文

Microwave properties of inhomogeneous YBa$$_{2}$$Cu$$_{3}$$O$$_{7}$$

舘野 淳; 正木 典夫

Japanese Journal of Applied Physics, 29(11), p.2407 - 2410, 1990/11

 被引用回数:0 パーセンタイル:0.01(Physics, Applied)

高温超電導物質YBa$$_{2}$$Cu$$_{3}$$O$$_{7}$$の粉末試料のマイクロ波特性を、定在波法を用いて9.12GHzで測定した。超電導性と誘電性が共存するという前提で解析を行なった結果、粉末試料の侵入深さは0.3cmにもおよぶことが分かった。粉末の試料の侵入深さの温度依存性は、コンパクトな物質のロンドン侵入度の温度依存性とほぼ一致する。超電導転移点においては、誘電率の虚数部分が発散することが見い出されたが、これは、ゆらぎ又はジョセフソン効果によるものと考えられる。

論文

Divergence of imaginary part of dielectric permittivity at the melting point in KCl

舘野 淳

Nature, 325, p.43 - 44, 1987/00

 被引用回数:2 パーセンタイル:18.57(Multidisciplinary Sciences)

典型的なイオン結晶であるKClの融点付近でのイオンの挙動を調べるために、25$$^{circ}$$C$$sim$$792$$^{circ}$$Cまでマイクロ波領域(9.12GHz)での誘電率の測定を行った。室温から融点直前までは、$$varepsilon$$$は$ほぼ一定であり($$varepsilon$$$$^{=}$$0.004$$pm$$0.001)一方、$$varepsilon$$'は温度上昇とともに減少する(25$$^{circ}$$Cで$$varepsilon$$'=2.28$$pm$$0.05、700$$^{circ}$$Cで$$varepsilon$$'=1.28$$pm$$0.05)。融点において、$$varepsilon$$'は固体の値($$varepsilon$$'$$sim$$1.2)から液体の値($$varepsilon$$'$$sim$$1.8)へと急激に変化するが、$$varepsilon$$'はこの点で発散する。一般に二次転移や臨界点でサセプティビリティは発散するが、一次転移である融解には、直接にこの説明を適用することはできない。最近では融解におけるゆらぎの割合を強調した理論が出されているが、本実験の結果はこのような理論と関連付けられるかも知れない。

論文

マイクロ波領域におけるウラン酸化物の誘電率

館野 淳

日本原子力学会誌, 27(1), p.15 - 20, 1985/00

 被引用回数:0 パーセンタイル:0.02(Nuclear Science & Technology)

ウラン酸化物には,広く軽水炉燃料として用いられているUO$$_{2}$$のほかに,U$$_{4}$$O$$_{9}$$,U$$_{3}$$O$$_{8}$$あるいは不定比相UO$$_{2}$$$$_{+}$$$$_{x}$$相においては,組成xに対応する過剰酸素の存在によって,いわゆる欠陥構造が生じ,これによって熱力学的性質が変化し,核燃料の照射挙動に大きな影響を与えることはよく知られているところである。すなわちUO$$_{2}$$$$_{+}$$$$_{x}$$においては,蛍石型構造をもつUO$$_{2}$$結晶格子の格子間位置に入った過剰酸素原子は無秩序に分布し「格子欠陥」として存在する。底比組成からのズレxが小さい場合は,この欠陥は文字通り結晶の「ささいなキズ」と考えればよいが,xが大きい場合,欠陥は量的にも結晶格子の重要な構成要素となる。この場合UO$$_{2}$$$$_{+}$$$$_{x}$$の物理的・化学的性質には,固体に固有の秩序性と液体や気体に固有の秩序性と液体や気体に固有の無秩序性の両者が現れる。上に「無秩序」という言葉を用いたが,欠陥同士は,相互作用に基づいて統計的に分布するのであり(局所的に欠陥が集合して様々なクラスタを作るという考え方もある),このような構造を広く欠陥構造と呼んでいる。

論文

The Dielectric properties at 9.1 GHz and natures of small poralon in nonstoichiometric uranium oxides

館野 淳

Journal of Chemical Physics, 81(12), p.6130 - 6135, 1984/00

 被引用回数:6 パーセンタイル:29(Chemistry, Physical)

定在波法を用いて、9.1GHzにおけるUO$$_{2}$$、Uo$$_{2}$$$$_{+}$$$$_{x}$$、U$$_{4}$$$$_{9}$$の誘電率を測定した。誘電率の虚数部より、電気伝導度を計算することができるが、その易動度がきわめて小さく(1.2$$times$$10$$^{-}$$$$^{5}$$cm$$^{2}$$/V.S)、伝導材構はスモール・ポーラロンによるものと考えられる。伝導度のx依存性および温度依存性の解析より、二種類のチャージ、キャリアーが存在することが結論づけられた。即ち、低濃度(x=0.07、0.10)における自由なキャリアーと、高濃度(x=0.15、0.20)における格子間酸素イオンと結びついているキャリアーがある。前者に対しては、Eu=0.15eV、J=0.01eVが、後者に対してはEu=0.25eV、J=0.08eVが得られた。

論文

Decay of poloidal rotation in a tokamak plasma

津田 孝

Journal of the Physical Society of Japan, 39(5), p.1358 - 1364, 1975/05

 被引用回数:0

バナナ領域のトカマクプラズマ中に外部から加えられた電界の減衰の機構について詳しく調べた。非常に早い(~$$delta$$$$^{3}$$$$^{/}$$$$^{2}$$/$$nu$$$$_{i}$$$$_{i}$$q$$^{2}$$;$$delta$$はアスペクト比の逆数、$$nu$$$$_{i}$$$$_{i}$$はイオンの衝突周波数、qは安全係数)電場の減衰の気候が存在することが示された。又、トーラスプラズマの実効的な誘電率が(B$$_{T}$$/B$$_{theta}$$)$$^{2}$$倍(B$$_{T}$$はトロイダル磁場、B$$_{theta}$$はポロイダル磁場)になることも示された。

口頭

マイクロ波加熱における高誘電率溶液の加熱特性

小林 昌平*; 藤田 峻也*; 阿部 豊*; 金子 暁子*; 湯淺 朋久*; 瀬川 智臣; 加藤 良幸; 川口 浩一; 石井 克典

no journal, , 

使用済燃料の再処理工程において、マイクロ波加熱脱硝法が利用されている。将来に向けた量産規模の脱硝技術を開発する上で、マイクロ波加熱時の突沸及び噴き零れを避けるため、運転条件を十分に把握することが求められる。本研究において、模擬物質として塩化カリウム水溶液を用いて、塩化カリウムの濃度とマイクロ波出力をパラメータとして、突沸の発生する条件の評価を行い、塩化カリウムの濃度が増加するに従い、突沸現象が起こりにくくなることを明らかにした。

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